2023.11.27
SDGsについて考える
おはようございます^^ Teruです。
以前ブログの中でちらっと触れたのですが、最近は保育園でもSDGsについてみんなで考える時間があったりと、幼い頃から持続可能な社会作りを考える種が子供達の頭・心に撒かれています。
その多くは昔からの教えにもあるような、’物を大切に使う’とか、’食べ残さないようにする’とか、’無駄な電気を使わない’とか、そういう小欲知足的な慎ましい生き方に通じるものもたくさんあるように思います。
先日The Home 代表社員の一人であるタダヒロとSDGsの話になった時に興味深い話をしてくれました。
20年ほど前にミラノにいた時に知り合った、気がつけばとても長い付き合いとなった彼は、デザイン・コンサルティング会社を経営しながら大学で教鞭をとるなど、僕たちヘアスタイリストとは異なる分野で活躍している人なのですが、その彼が先日某大学で学生たちにSDGsをテーマにした講義をしていた時の話です。
ある学生がこう言ったそうです。
「SDGsを達成したのなら、僕たちは幸せになれるのでしょうか??」
また他の学生はこうも言ったそうです。
「貧しい私にはこれを実行することはできません」と。
そして若い子たちの中にはSDGs=悪だと捉える子もいるんだそうです。
その話を聞いてハッとさせられました。 SDGsはそもそも先進国が話し合って決めた目標であるということ。
2021年に行われたCOP26の会議でインドの首相が発言した、「我々はまだ炭素出し続けますよ。発展途上だからね」的なことも多くの人はなんじゃこいつ?!って思ったと思いますが、先ほどの話をきいた後だと、世の中の縮図を見たような気がして、すごく腑に落ちてしまっていましたw
僕自身はSDGsが悪いことだとは思っていませんし、じゃあ何もしなくていいのか?といえばそれは違うと思います。 できる人ができることから、前を向いて少しずつ行動する。これがとても重要だと思います。
ただどの角度から見るかによって、その意味することは全く違うんだということを、お互いに理解し、どう向き合っていくかを議論したり、考えを深めることは必要なんだということを再認識させられました。
誰かにとっての正義は誰かにとっての悪になったり、誰かにとっての事実は誰かにとっての嘘にもなる。
考えれば考えるほど難しいし、矛盾もするし、頭がこんがらかってくるけど、まず手始めにお互いにお互いをリスペクトして、隣人を思いやり、優しさをもって手をつなぎ合い、そのコミュニティが少しずつ大きくなって、輪になって、世界中の人と人が手を繋いで、人と生物、自然が手を繋いで、そんな未来になっていけたらなと思います。
そしたら、それこそディズニーのIt’s a small worldじゃないけれど、そんな誰もが笑っていられる世界が広がっているんじゃないかなって、想像してニヤついてしまいますw