2023.12.27 Blog
美容業界の働き方
以前のブログでThe Homeが積極的に取り組んでいきたい課題の5つについて箇条書きにさせていただきました。(私たちが作りたい価値)
その中の一つ、美容師としての労働環境の向上・改善について具体的に私たちの考え、取り組みを考察していきたいと思います^^
そもそもオーソドックスな今までの美容師の働き方は長時間労働&低賃金&社会保険未加入などが蔓延していて、とてもホワイトな環境とは言えなかったように思います。
また週休1日に土日祝日は基本仕事みたいなことも珍しくなく、先生、先輩のいうことが絶対的な、そんな業界でした。
いわゆる師匠と弟子みたいな関係で、朝先生の家に迎えに行ってカバン持ちしたり、諸先輩方がご飯を食べるまでは食べてはいけないだったり、座ってはいけないだったり、よく言えば躾がしっかりとしているというか、規律がしっかりとしているというか。。。技術の練習は朝の営業前の掃除の前、もしくは営業後の掃除の後が当たり前。。。いまの時代からでは考えられないような働き方をしていたように思います。それも時代と言ってしまえばそうですし、もちろんみんな美容が好きで美容師になっている人が多いので、それも楽しんでやっている人の方が多かったという側面もきっとあると思います。
2010年前後からでしょうか、労働基準法の取り締まりも厳しくなり、長時間労働の改善(残業時間の改善)や最低賃金の見直し、社会保険への加入など、多くのサロンがよりよい環境に変化をしていったように思います。 それでもまだ一般の職種に比べると改善の余地はあるとは思います。
実際自分がロンドンでヘアスタイリストとして仕事をしている時には時間的余裕も経済的余裕もあったように思います。それこそ毎日の飲食代はその日のチップでどうにかなっていました。
1日の労働時間・拘束時間もそれほど長いことはなく、それで業界は成り立っています。
その理由の大きな要素としてサービスに対する対価、簡単にいえば料金が欧米諸国は高いところにあると思います。
第一に日本での美容産業はサービス産業の側面が色濃く、ご奉仕精神といえば聞こえはいいのですが、そういった日本人が大事にしている、してきたおもてなしの心や、気遣い、心遣い、それが長時間労働につながる原因の一つになっているように思います。
なので単純に価格を上げることが正解というわけでもないように思います。 ここら辺は様々な会社としての企業努力も必要ですし、お客さんの協力も必要になってくることなのかなと思います。
双方のほんの少しの思いやりで、割と大体のことはいい方向に変わるんだと思います。
’自分はこんなに働いているのに、あの人は働く時間が短くてずるい’とか、
’あの人は優遇されているけど、自分はそうではないと感じてしまう’とか、
逆も然りで、’自分だけ勤務時間が短いのは周りに申し訳ない’とか、
’自分だけ優遇されているようで周りに申し訳ない’とか、
働き方が違う人たちが一つの集合体の中で働いているとそんな風に他の人と比べて卑屈に思ってしまうこともきっと多々あると思います。
でもそれぞれの立場、状況によってもちろん雇用条件も仕事内容も違うし、会社はどの立場、状況の社員にとっても出来る限りの公平性を保って労働条件に反映しているはずですから、それぞれの違い、多様性を、それぞれが受け入れられるような人間形成が会社という組織の中で育んでいくことが、僕たちThe Homeが提案する労働環境の向上・改善を実現させるための第1歩なのかなと感じています。
多様性を尊重し、受け入れらる、柔らかい人間性を育みましょう!